か た ち よ く こ こ ち よ く
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写真を整理していたら、赤福本店の再開(2/6)から間もない2/10の写真に、煙突がうまく写っていました。
天気もよく、雪も残り、活気もあって良い写真なので、煙突コレクションに加えておきます。
1.どうってことのない煙突でも、それが取り付く場所で意味を持つ
2.スリムな煙突は支線が必要
3.奥には根元の太い煙突も見えます
採取日:08/02/10
採取地:三重県伊勢市
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JIA愛知建築セミナー2008「明日をつくる建築家のために」
シリーズ3 「ライフ&アーキテクチュア~生命と建築」
第3回目(4月12日)の講師は、構造家・城所竜太氏と建築家・米田明氏。
国際的な総合エンジニアリング・コンサルティング会社のアラップジャパン(オーブ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド)で、数々の建築家の構造設計を手がけてきた城所竜太氏。アメリカで生まれ育った生い立ちや、ロンドンに本社をおき世界各地で建築の重要な側面を担うアラップの確かな思想の影響からか、「建築」や「サスティナブル」の捉え方には冷静で情熱的な国際感覚が感じられました。複雑化していくこれからの世界の建築界にとって、アラップのような会社や城所氏のような人材はますます必要とされてゆくことでしょう。また多くの作品解説では、お互いに尊重しあう建築家と構造家との関係が伝わり、ものづくりの現場のあるべき姿を再確認することができました。
「建築の生きる場所」と題して話された米田明氏。ひとつの建築が創出されることによって、その場所が生き生きとしていくこと。建築の持ち味が見出されること。それを「Activate(活発にする・活性化する)」というキーワードで語られました。キャンティレバーの特徴的な作品の解説ではエル・リシツキー(ロシア・アバンギャルドのデザイナー)の影響も語られていましたが、「プロパガンダ」や「アジテーション」などの特別の意図はなく、そのインパクトは豊かさのきっかけとなることでしょう。講演後にじっくりお話しさせていただく機会がありましたが、メディアからのイメージとはギャップがあるほど気さくな方で、「誤解されてるんですよ!」との言葉には思わず笑ってしまいました。それと同様に、作品も誤解してはいけない建築家のように思います。
このセミナーに参加するにあたり、なるべく「予習」と「復習」をするようにしています。建築家にとっては多くの建築を肉眼で見ることは大事ですが、いろんな建築家のいろんな思想を肉声で聞くことも、それと同様に大事なことだと感じています。それを有意義にするためには、予備知識としての「予習」も欠かせませんし、話を聞いた後に自分の糧とするための「復習」も欠かせません。セミナーの印象をこうしてレポートとして簡単なコトバに置き換える作業も、その私的な「復習」のひとつです。
次回4月26日の講師は、アーバンスケープアーキテクト・韓亜由美氏と建築家・ヨコミゾマコト氏です。